トーン・バーストによる測定法

1.efuさんのWaveGene を使い、ラ技・小倉・石塚流のトーン・バースト(ゲートの設定を、10波オン、10波オフにする)を、20Hz〜20kHzまで120秒かけてスイープした信号をCDRに焼きます。
 WaveGeneで作った単一トーン周波数の 10波オン、10波オフのテスト信号は、トーン周波数の1/10と約1/20の周波数およびそれに基づくサイドローブ成分も多く含みます。WaveGeneのスイープ機能を使ったスイープ信号は、周波数が連続して変化するので、もっと複雑な周波数成分を含むことになり、それを測定音源に使った場合、結果の解釈が難しくなります。
 適当なプログラムを用いて、1秒毎に周波数が 階段的に変化していく10〜20波トーン・バースト信号を使った方が望ましいです。私は、波形エディタで1秒毎に10波トーン・バーストを周波数を階段的に変えてつなぎ合わせたテスト信号をCDRに焼いて使っています。


2.これをスピーカから再生し、Behringer DEQ2496 にマイクECM8000 を接続し、RTA(リアルタイム・アナライザー)機能を用いて周波数分析します。ピーク・ホールドしておいて、振幅のピークのみ測定します。これは、ラジオ技術・「音の展覧会」で小倉さんがデモされたのと同様の周波数プロットになります。残念ながらこの結果をパソコンに直接取り込む機能が無いので、ディジカメで写真を撮って、パソコンに転送する必要があります。
DEQ2496については、ラ技2003, 8月号102頁の寺門さんの記事と、Behringerのホームページ
http://www.behringer.com/02_products/prodindex.cfm?id=DEQ2496&lang=jap&CFID=575197&CFTOKEN=41454895
を参照してください。アナデバのsharc DSP 21065Lを2個使用した超お買得品でしょう。


3.HaSSeさんのご指摘のように、efuさんのWave Spectraでピーク・ホールドすれば、Behringer DEQ2496を使った場合と同様のことができます。 この場合、FFTのサンプル・データ数(分析窓幅)を適切に設定する必要があります。(周波数分解能と低域限界周波数に注意。) パソコンにデータを転送する必要がないので、こちらのほうが便利です。